からだもサビる!?

しくみ・分解・仮説

「ギィ〜〜〜〜〜〜〜」って音が鳴る自転車。

なぜか、あの音を振り返ると、おじいちゃんが乗っていることが多いです(笑)

あまり長い間乗っていないと、自転車はサビつきます。ふしぶしの動きが悪くなって、動きが悪くなります。

わたしたちのカラダも実は同じ。

長い間使っていないと、サビついてしまって、動きが悪くなるんです。

なぜかというと、筋肉が活動しないと血が行き渡らないからです。それでゴミ(老廃物)がたまっちゃう。

心臓のポンプの勢いだけでは、細い毛細血管までは、網羅できない。

筋肉が動く(伸び縮みする)ポンプ運動によって、
勢いを借りる必要があるわけですね。

「久しぶりに運動してみたら、体が重かった・・・」なんて体験が、
きっとあると思います。

あれ、自分の体じゃないみたいですよね(笑)

「体がなまる」なんて言い方もしますが、これがサビ付きの始まりです。

「体がすっかり硬くなった」といことをストレッチなどで感じるとしたら、それはもうサビ付きがけっこう進んだサインです。

局部にこれがひどく出ることもあって、その代表が、「四十肩」です。

腕が上がらなくなる。サビがこびりついてしまって、まさに、「ギィ〜〜〜〜〜〜〜」っていう状態です(涙)

そしてこれは、「老化のサイクル」とも言えます。

(老化の本質は、乾き、硬化、下垂です)

・・・でも。

何も怖い話ではなくて、「サビつくぐらい動かしてない」ことが原因だから、「また油を差して、動かせばいい」だけなんです。

わたしは実際、自転車に油を差してもらったことがありますが、あれ、ビックリするほど、運転しやすくなるね。(ペダルもウソみたいに軽くなる)

ここでミソなのが、「油を差す」ということです。

体にとって油って何か?

・・・それは、「血液」なんです。

血が通ってなくて「乾いて」いるから、動きが悪い。で、疲労物質などが捨てられなくて詰まっちゃうから、サビ状態になっちゃう。(これが四十肩の本質)

血行が改善すれば、この問題は解消するわけです。

ただ、ここで大切なのが、「一気に動かすのではなく、ゆるやかな動きから始める」ということです。

ゆるやかで安全な動きを反復するほうが、細かな筋肉まで使うことになるので、毛細血管に血をおくるには、有効なのです。(大きな、早い動きよりも)

そこに注目したのが、太極拳だったりします。

逆にいうと、「最近なまってるから、マラソンでもやるか!」というのは、恐ろしいのです。急過ぎて。(ケガが本当に多いです)

細かく動かそうもすると、筋肉だけでなく運動神経が回復する効果もあります。上手に動かせるようになる。

人と一緒で、ちょくちょく顔を合わせていれば、それなりに話が通じやすくなるものです。特に、安全な環境であれば、余計にそうですよね。そしたら、動きがよくなる。

筋肉(現場)も神経(会議室)も良くなるんだから、それはね、体に良いに決まってますよね。

これをいちばん簡単に実行するとしたら、それは、「その場ジャンプ」です。


ジャンプと言っても、10㎝浮けば十分です(笑)。ほとんど疲れないし、音もほとんどありません。(マンションで行っても、下の階に響きません)

約100回繰り返します。その結果、全身が細かく揺れます。かかとで浮かせてから落とすジャンプでもいいです。

細かく揺らしたい。

なぜかいうと・・・
揺れるということは、ごく小さなポンプ運動が全筋肉や全細胞に起こるからです。これは体にとって非常に良いことです。血行も良くなり、筋力を維持するのにも役立ちます。しかも、雨が降ろうが関係ありません。

ぜひ、この方法を活用してみてください。

「血行を良い状態に保つ」以上に、
アンチエイジングにもつながることって、ないですもんね。