「好転反応」の基礎知識とヤバい反応の見分け方【保存版】

【保存】

「なんか、すごいだるい」

「むしろ痛くなったかも……」


…もしや、新しい健康法、ダメなやつだった?


こんなふうに、
「むしろ調子が悪くなった感じ」になること、
ありますよね?


それについて大丈夫かと聞いてみると、
「好転反応(こうてんはんのう」ですよ」
と言われたりします。


が、しかし…

……それは本当でしょうか?


怖いこと言ってごめんなさい(笑)



でもね……
もちろん、好転反応の知識はすごく大事です。


ただし、
好転反応と「そうじゃない本当にヤバいやつ」の見分けは、もっと大事ですよね?
(たとえば揉み返し、ケガ、拒絶反応など)



だって、ここで判断ミスすると、
「よかれと思っての努力で、体をむしろ壊しちゃう」ことになるから。
実際にマジメな人ほど、そうなるケース、あるしね。


ここの見極めができるように、
ちゃんと理解しておきましょう。


※ちなみに、今回のお話が当てはまる健康法は、「ほとんど全部」と考えてOKです。
薬、ストレッチ、整体、アロマ、食事、ヨガ、サプリ、エステ、瞑想、栄養ドリンク(笑)などなど……。

好転反応とヤバい反応の違いとは?

まずは1番大事な、これ。


ごく簡単に分けるなら……


○(OK)
痛みや違和感やだるさが「いっとき出る」ものの、時間とともにじわじわ軽くなっていくなら、好転反応
(通常は3日ほど、長くても1〜2週間で収束します)

△(NG)
痛みや違和感やだるさが強く出るうえに、そのひどさが続いたり、悪化していったりするならヤバい反応
(3日経ってもキツいままとか、痛みや不調が増すなど)

こんなふうに、大きく2パターンに分かれます。


具体例でいうと、
前者(OK)に当てはまるのが
「整体のあとでだるくて眠い」とか
「温泉に入ったあと心地良くだるくて眠い」とかですね。

いっぽう後者(NG)なのは、
「マッサージで揉まれたところが後からじんじん痛む」とか、
「新しくサプリを飲み始めて以来、ずっと下痢気味」とかですね。


ごくたまに、
深めの体質改善を目指すもので好転反応の期間が長いものもあるようです。3ヶ月とかね。


ただ、気が利いたところでは、
その説明がかなり丁寧になされるはずです。
まぁみんな…忘れるんだけどね(笑)
(なのでさらに気が利いたところは、説明の紙をくれます)


この基準がわかっていれば大体のことは
見分けられるので、ぜひ覚えておきましょう。

ヤバい反応っぽい場合は、どうするべきか?

次に大事なのが、
ヤバいケースの対処ですね。


まずは「すぐに継続を中止する」ということが最優先です。
(サプリとか薬とかならね)


そして、
もし事前にもらっている資料があるから、
それをよく読みましょう。
それで納得できるならOKですが、
そうじゃない場合や、不安が残る場合もあるでしょう。
そのときは、問い合わせをしましょう。
(その医者なり業者なり指導者なり整体師なりに)


まともなら良心または良識がある相手であれば、
きちんとした説明やフォローをしてくれるはず。
経験も豊富なはずなので、そのアドバイスにそって対処をしましょう。


そういった対処法を確認できなかった場合は、
「〇〇副作用」などで事例を検索しましょう。


もし、専門性を信頼できてかつ相談できる相手がいるなら、
その人にも話を聞いてみましょう。



いずれにしても、
「どう対処すべきかわからないまま悪化が続く」という事態は、何としても避けましょう。

好転反応ならOK、どう過ごすのがいいの?

好転反応である場合はシンプルで、
「血流をよくしてゆったり過ごす」のがベストです。
慌てる必要も、怖がる必要もありません。


具体的には…


●水か白湯をよく飲む(日に1リットル以上)
●軽く体を動かす(散歩態度)
※激しい運動はゆがみをもどしたりするので、ケアの当日は避けるべし
●湯船につかる(ただし40度以下、15分以内ぐらい)
※血流よくする健康法やグッズがあるなら使う


といったことが有効です。



ちなみに、

「わかってますよ〜先生、ちゃんとお茶(緑茶)を飲んでますから大丈夫です」と言う人も珍しくないですけど、
それじゃあダメなんですよ?(笑)

緑茶やカフェイン、アルコールは「利尿作用」でむしろ排水してしまうので、水分的にはマイナスです。
(コーヒー、アルコール、緑茶、紅茶、番茶など)



整体などの施術後でも、
適量のお酒やカフェイン類を飲むのは
問題ありませんが、その場合は、
「それより多い量の水」を飲んだほうがいいです。
(回復効果が落ちてしまうため)


また、好転反応に痛みが含まれる場合に、
「シップを張ってもいいでしょうか?」とか、
「痛み止めを飲んでもいいでしょうか?」といった質問もらうこともあります。


まずシップはOKです。
遠慮なく貼りましょう。
(ただ、氷で冷やすのは、回復をジャマすることがあります)


ただ、痛み止め(薬)については
避けたほうが「もったいなくない」です。


バランスの問題もあるので基準をいうなら…
ストレスなほどは痛くはないし、眠るジャマにもならないなら、
服用は避けましょう。
逆に、ストレスなほど痛いし、眠るジャマにもなりそうなら、
薬を飲みましょう。
そのほうが、トータルでプラスです。
(睡眠も回復を促すので)



はい。

ここまでで、
好転反応っぽい状態になったときに、
「どう判断して」「どう対処したらいいか」はもう理解できたと思います。


あとは、原理をちゃんと知りたい人向けの、
「そもそも、どういうこと?」
というお話をして、まとめましょう。

ちゃんと理解しておきたい人へ「好転反応とは?」(詳しく)

「好転反応」とは、
体が回復するときに起きる「お掃除」と「調整」の作用のこと。
だるさや痛みや違和感を、一時的に感じたりする。


で、そうなる理由は、主に3つです。

1.ゴミ出し

「こり」がほぐれると、そのぶん、
筋肉や神経に溜まっていた疲れやゴミ(老廃物)が、
流れるようになります。


それらが体からすぐ排出されればいいんですけど、
疲れが大量だったり血流が悪いケースだと
それらが「洗い流し」に時間がかかるときがあります。


その場合、ゴミが体から出てしまうまでは、
だるさや重さを感じたりします。
(だから水を飲んでその「すすぎ」を助けたいわけですね)

2.バランス調整

筋肉や骨格のゆがみが良い状態に戻ったときに、
体の動きや姿勢が
「さっきまで(のゆがんだ状態)とは違うもの」になるため、
違和感を覚えることがあります。


元のゆがみがひどければひどいほど、
この違和感も強かったりします。


また、動きや姿勢が変わると、
それまでまともに使えていなかった筋肉や関節を「使えるように」なります。
そのため、サビついたものを久しぶりに動かすような負荷で痛みが出たりもします。
(固まってた筋肉が伸びたりなど)

3.センサーの回復

こりや疲れが溜まりすぎて血流も悪い場合、神経が「鈍くなる」ために、
痛みの感覚がマヒしていることがあります。

(正座などで血流が一定の間止まってしまうと、皮膚の感覚が鈍くなる……というアレですね)


で、施術や健康法の効果でその「鈍さ」が治ると、今まで隠れていた痛みが正常にわかるようになり、むしろ痛みが増したように感じることがあります。





はい。


これらの3種類が、好転反応のおよその内訳です。

ただ、1〜3のいずれのパターンにしても、
「治る力が目覚めた証拠」であることは、共通。
避けるようなことではなく、
むしろ「歓迎」して良いことです。


とはいえ、不快感や不安感にもつながるため、
事前に「好転反応は回復のサインである」と理解しておくことがまず重要ですね。



ちなみに、
好転反応は、健康になればなるほど、
軽いものになっていき、やがて特に感じなくなります。
その変化も、体質改善のあかしだと考えてOKです。


また原則として「あなたに必要なケア」であればあるほど、
好転反応は出やすいものです。


だからこそ、過剰反応して「もうイヤだ!」と切り捨てるのは、非常にもったいない。


好転反応が出ても、慌てず騒がず、
「必要なプロセスが始まったかも」と考えましょう。


そして今回お伝えした基準や対処法を参考に
経過を見守るようにしましょう。