健康にいい食事法とは?

しくみ・分解・仮説

「本当に体にいい食事って、どんなものなんですか?」というご質問をいただきました。

「正しいとされる食事法」たくさんあって……正直、迷いますよね。

お米って、本当に体にマイナスしかないのか?
肉って、良いのか、悪いのか?
絶対食べちゃいけないものって、何なのか。

どの話を採用していいかが、すでに、むずかしい…

でも、一つだけ、はっきりしていることがあります。
それは「食事で健康になった人に共通する原則」です。

この原則がわかっていれば、
大きく間違うことはなくなるでしょう。

今回はそんな、
リアルに健康を得た人たちに共通する考え方を紹介します。

健康になる正しい食事って、本当にあるの?

そもそも、「正しい食事」というのは、ありません。

健康長寿で長生きされている人は、さぞや健康に気をつけていいものを食べていたのだろうと思いませんか?

実は、健康な人の食事内容って、個性的です。

長寿の秘訣は「肉をガツガツ食べること」という98歳のおばあちゃんもいれば、
野菜ばかり食べて肉は一切食べないご長寿おじいさん、
100歳こえるまでコーラを毎日カブ飲みしてきたご長寿のおばあちゃんいる。

だから、「この食べ物さえ食べていればOK」という類いの情報は、それほどアテになりません。

あくまでも、その人による。

つまり大切なことは「自分に個人的に合う食べ物」を見つけていくことです。

よくありがちなのは…

わたしたちは食事というと「何を食べるか」に注目しがちです。
実は、もっと大切なことがあります。

その証拠に、ぜひ知っておいてください。

健康になるはずの「食事法マニア」には体調不良が多い

いわゆる「食事法マニア」な人は、
体があまり健康ではない傾向があります。

この事実は、とても大切です。

菜食主義。
マクロビオティック。
MEC(ミート、エッグ、チーズ中心)
玄米食。

いろいろありますよね。

お客さんの中には、わたしよりはるかに健康意識が高い人がいます。

で、↑で紹介したような食事法を、
「徹底的に実行」していたりします。

でも……

なぜか、おなかがカチコチ。
体が冷えて、コリ固まっている。
頭も固く、重たい。
なんなら、便秘まで起こしている。


「わたし、食事は完璧なほど気をつけているのに、どうしてなんでしょうか?」

そう、深く悩んでいます。

そんな悩みを聞き、
実際にお体の状態や、その改善のプロセスを見てきて、わかったことがあります。

それこそが食事法の「原則」に関わることです。

なぜ、完璧な食事法なのに、体が不健康になるのか?

食事にこだわり過ぎると、
その意識自体が、不健康のもとになる。

これが、「完璧な食事法なのに不健康な人たちの共通点」でした。

一部の人は嫌がる言い方かも知れません…ごめんなさい。

「ムキになる」とダメなんです。

これは食事法に限らず、健康の大原則です。

こだわりが強すぎる人って、ちょっと怖いでしょう?
そのルールに合わないものが許せなったりしてしまう。

これが、なぜ、健康に悪いのでしょうか?

「(食べ物)厳しい条件をつけている」
ということは、
「食べる自分に厳しい条件をつけている」とも言えます。

つまり、潜在意識に染み付いてしまうのは、
「自分に厳しい条件をつけている」という心の習慣なのです。


もし、そんな子どもいたら、どうでしょう?

安心やリラックスが感じられずに、いつも緊張して、条件を守れないわたしは、ダメ。

…そういう状態では、のびのびと育ちませんよね?

それどころか心が萎縮して、緊張して、体はこわばってしまいます。

なぜ、急に「子ども」にたとえたのか?

それは、大人でも、同じことだからです。
わたしたちの中にいる「潜在意識」は、子どもをみたいな性格をしています。

だから、
「完璧な食事法」や「徹底的な〇〇法」といったもので、自分を厳しく見張り、しつけている人は……

自分の中にいる「潜在意識」という名の子どもを、

萎縮させ、緊張させ続けているということ。

「回復スイッチ」とも言われる自律神経は、
潜在意識の影響をすごく受けます。

だから、
「子どもが本気で嫌がるようなこと」を続けると、回復力が落ちて、体に悪い。

逆にいうと、
「子どもが本当にしたいと思えるようなこと」を続けると、回復力が高くて、体に良い。

こだわり過ぎる意識のマイナスは、残念ながら不健康のもとになる。

食事のついて、栄養価よりも大切なこと

●「おいしい」と思うと、栄養の吸収率が倍増する。
●楽しく食べると、消化力がアップする。

これは、わたしたちの体の仕組みです。

どんなにいい栄養のものを食べても、
「消化できなければ、吸収されません」し、
「消化できても、吸収力が低ければ、血肉になりません」よね?

これが、
「こだわり過ぎ」が体によくない、
もう一つの理由です。

「おいしい」や「楽しい」を守ってあげないと、
食べ物の持つ力を活かせない。

「ムキになる」

…「そうじゃないものが許せない、イライラする」
というレベルになっていたら、そのこだわり(不健康)を捨てるチャンスですよ。

だれにでもできる健康に「ほどよい」食事法とは?

「絶対にダメ」ということって、そんなに多くはありません。

マーガリンはマジでやばい…
といったように「明らかに毒」だというものは、ごく限られています。

一般的に悪いとされていても、
「ほどほどであれば、大したことがない」ことや、
「心の栄養のプラスのほうが勝つ」ことは、
いくらでもあります。

「せいぜい7:3ぐらいでいい」ということ。そう、ほどほどに。

完璧を求めるタイプの人も、70点ぐらいちゃんとやる。でも、30点は許す。
合計で100点という考えに置き換えてみてはいかがでしょうか?

「息抜き」がないと、酸欠になるからね。これはもう、何でも同じでしょうね。

心理学的にも、
「人間が継続的にできる努力は、マックス7割まで」
という法則があります。

それ以上やると、
「どこかが壊れてくる」ということ。

たとえば、
炭水化物を減らして、健康になった人はたくさんいます。
でも、炭水化物を一切「ゼロ」にまでした場合、
体を壊していまう人が、続出しました。
頭痛とか、慢性疲労とか、めまいとかね。

「せいぜい7:3ぐらいでいい」

1週間で考えたら、5日間は、ある程度、ちゃんとしたものを食べましょう。
ただ、2日間は、少しぐらい羽を伸ばしてもいい。

仕事でも、
どこを「7」として頑張るか決めたら、
他の「3」は、徹底的に効率化してしまう。

やるときはやる。
でも、やらないときは、やらない。

この7:3というバランスがあれば、
わたしたちの、あらゆるパフォーマンスは
「手を抜いてんじゃないの!」というマイナスではなく、
「ほどよく力が抜いているね」というプラスに向かいます。

あなたの健康のおける「7」は、何でしょうか?
逆に、自分を許す「3」は、何でしょうか?

ぜひ、考える材料にしてみてください。