自律神経を守るお風呂の使い方とNGな入浴法

しくみ・分解・仮説

お風呂は、体に良い。
温まる。
気持ちいい。
シャワーより体にいい。

ダイエットにもいい。
よく眠れる。

そういったことは、いまや常識です。

…それはね。
あくまでも「入り方」によります。

法則として、
効果の大きいものというのは「影響力」が強いということ。

使い方を間違うと、マイナスも大きくなります。

実はね。危険な入浴のやり方で、
体調を崩している人が、たくさんいます。

しかも…自覚がない。

「体」にいいものと思ってるから、
そのせいで不調の原因に気づかず
じわじわふくらんでいく…

それって、怖いでしょう?

だから、誤解を解いておきましょう。

というわけで、

自律神経が弱るNGな入浴法

●20分以上などの長風呂
→体温調節する自律神経にかかる負担が大きすぎる。

●41度以上などの熱いお風呂
→これも↑と同じ。
&ここまで熱いと、リラックスではなく緊張や興奮の方にいってしまう。
→体休まらなくないし、内臓機能も上がらないし、眠りも浅くなる。
→体がむしろ冷えたりする。

●入浴前後に水分補給しない習慣
→脱水症状のリスク。だるい、疲れる、などの症状だけでなく、必要な水分が届かなくなる筋肉や内臓にも大きな負担&水分が足りないと睡眠の質が落ちてしまう。
(いびきや、睡眠前の咳が増える)

●お風呂では、汗がダラダラ出るまで浸かる
(熱いお風呂や長すぎるお風呂)

→体の体温調節機能が限界まで来ているサイン。
ダメージが大きいだけではなく、「元に戻さなきゃ!」という、
体の反応で「体を冷やす機能」がスイッチが入ります。
※汗をかいた方が痩せるという誤解はありますが、脱水で体重が減っても脂肪は減りません。一時的、かつ不健康で、有効ではありません。

………といった感じです。

これらに当てはまっていると
体に良いと思っていたはずの入浴なのに、結果は真逆。

自律神経が弱り、
眠りが浅く
疲れやすく、
だるい、
冷えが悪化して、
筋肉の下まで硬くなってこりやすい体質になっちゃったり
…するわけです。

ちなみに、
「40度以下のお風呂だと、むしろ寒いです」という人もいらっしゃいますし、私もかつてそうでした。
ただそれは、半分は習慣というか「慣れ」の
問題で、残りの半分はすでに「冷え症」がかなり強くなっているということです。

いずれにしても、
その習慣を少しずつでも変えていかないと、
問題が解決しません。
だって、湯船で「体を冷やす機能」を毎日強化していたら、他の冷え対策をたくさんしても、水の泡なんです。
厳しいことなんだけど、現実としてね。

温め過ぎていると、
お風呂上がりのヒートショックの問題で、
心臓とかの負担も無視できません。

入浴時にどうしても寒いときには、
お湯で湿らせたタオルで、湯船から出ている部分を温めるなどして、
40度くらいのお湯でも温かく入れる工夫をするといいでしょう。

まとめ

●入浴前後にコップ一杯の水を飲む
●お風呂は5分〜15分ぐらい入る
●湯温はやっぱり38度〜40度ぐらい
●汗は流れるほど出てきたら「長く入りすぎ」のサイン
→次回からもうちょっと短くすべき
→自分にとってベストな時間を調べていく

…という感じです。

基礎的なことですけど、
つまらなく思えるかもしれないですね。

でも、とても大事なんです。

怖いことを↑で書きましたけど、
入浴の基礎さえちゃんとできていたら、逆になりますよ。

自律神経にも
筋肉にも
内臓にも
脳にも
血流にも
精神的にもすごくいい!

せっかくだから、
そういう入浴しましょう。

しかも、
年齢を重ねれば重なるほど「基礎」を変えていくというのは大変になります。

だから、早い方がいい。
林先生の「今でしょう」という言葉を代えて、古いですね(笑)
「今日でしょう」ということで、ぜひ今日からはじめてみるといいでしょう。